ようこそ!ジオパークツアーへ/ジオサイト22/見倉の風穴・トチノキ原生林
ジオサイトとは、地質、地形、歴史などそのジオパークを特色づける見学場所や拠点となる博物館のことです。例えば、地形の景観、岩石や化石が見られる崖、歴史建造物、植物の群生地などです。2014年(平成26年)12月22日に津南町・栄村にまたがる苗場山麓一帯が「日本ジオパーク」として認定されました。
ジオサイト NO.22 | 見倉の風穴・トチノキ原生林 | ||||
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種別 | 自然 | ||||
所在地 | 新潟県中魚沼郡津南町見倉 | 北緯/36:54:28.421998 | 東経/138:38:31.319034 | ||
アクセス | 津南町役場から車で約25分 | ||||
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連絡先 |
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見倉には、集落のすぐ近くと、そこから600mほど離れた所の2つの風穴が存在します。集落近くの風穴は、集落南側の小丘の斜面下部(標高710m)にあって、幅50mほどの範囲に広がっています。その中央には、三角小屋が建てられていて漬物や野菜の貯蔵に現在も利用されています。 もう1つは、見倉集落の南方、金城山西側の滑落崖下の裾(標高750m)に位置します。冷気の吹き出し口周辺の気温は、一年を通じて1~3℃程度で、夏季でも寒いと感じるくらいの冷風がそよいでいます。その冷風のために、現在の周辺植生では確認することのできない、新潟県内で唯一のエゾスグリ(ユキノシタ科の低木)やシウリザクラなどの寒冷地適応の植物が生育しています。すなわち、氷河期に生育していた植物が残存している貴重なスポットなのです。周囲は、トチノキを主とした巨木林で、面積はおよそ10ha、直径が1~2m、高さ約20mのトチノキが多数生育し、カツラ、アズサ、サワグルミ、ウダイカンバなどの高木が混生しています。直径2m以上のトチノキも点在し、新潟県内最大と言われる巨木(直径約2.7m)を見ることができます。林床にはリョウメンシダ、オシダなど日陰で湿った所を好むシダが繁茂し、一帯は原生的で優れた自然環境が残る貴重な場所です。 |
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