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⑮「体験から学ぶこと(H29.7.27)

 暑中お見舞い申し上げます。

 梅雨明けしたとは言え、栄村はここ数日間雨が降り続いており、まだ“梅雨のさなか”のような気がします。これをお読みいただいている皆さんの地域はいかがでしょうか?

 今回は、『魚の先生』を取り上げます。

 ある魚屋さんから聞いた話です。彼は、本業の魚屋さんとは別に、毎月、地域の中学校、高校、短大に調理実習指導のために出かけて行き、学校では「魚の先生」と呼ばれています。

 もちろん、実習の素材は魚です。毎回、市場で仕入れてきた新鮮な魚を持って、子どもたちの待っている学校に出かけ、調理実習では、「今日の魚の名前は?」から始まって、調理の仕方、美味しい食べ方などをひと通り説明し、「今日は何を作る?」と子どもたちに尋ねてメニューが決まるのだそうです。そして、新鮮な魚がまな板の上で調理されますが、中高生はおそるおそる魚に触り、おぼつかない手つきで包丁を握って調理しはじめ、短大生は「手がヌルヌルして気持ち悪い。」とか「手が臭くなるならイヤだ。」とか言いながらも、いつの間にか調理に夢中になっているそうです。

 最近は、魚も切り身で店頭に並んでおり、一匹丸ごと買って家庭で調理することは少なくなってきています。

 『魚の先生』は、子どもたちのぎこちない手つきを見て、「包丁を握ったことのない子どもたちがいることにたびたびびっくりする。」と話していました。

 しかし、できあがった魚料理を美味しそうに食べている子どもたちの笑顔を見るのは、とても嬉しいそうです。子どもたちは、調理を通して、食材の名前、おいしい食べ方、調理の仕方、調理器具の使い方、盛りつけ方、片付けの段取りを学びます。時には、切り傷を作ることもありますが、それも包丁などの使い方の工夫につながります。

 このように調理を体験するだけでもいろいろなことが学習できます。

 しかし、今の世の中は身の回りのことを自分でしなくても、お金を出せば買えたり、サービスを受けられたりなど、便利な環境になってきています。そのため、このような環境で育てられた子どもたちは、料理・洗濯・掃除・裁縫など日常的なことを体験することが減ってきているのではないでしょうか。

 このような生活体験は、子どもたちに“考える力”や“生きる力”を培います。そして、「自分にもできるんだ!」という自信をもたせ、物事に対する積極性も身につきます。

 こうした力を育てるためにも、大人は日頃の生活を今一度見直し、子どもたちに家事などの体験を積極的に積ませることが必要なのではないかと思いますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか?        副村長:森重俊幸

 

 

 

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