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㉔「心の花」(H29.10.16)

  「千葉県の館山の近くの海辺に、東京のある区の健康学園がある。3年生以上の病弱・虚弱の小学生が寮生活をしながら学ぶ学園である。3年生は3人である。花づくりに懸命である。というのは、親元を離れてけなげに生活しているこの子たちへの地元の人々のまなざしは温かい。この地元の人たちの温かい応援に、自分たちなりに何とか応えたかった。

 そこで、地場産業でもある花の栽培に取り組み、町のそこらじゅうに花を植えて、感謝の気持ちを表すことにした。それ以上に、花いっぱいの町にしたかった。菊栽培が終わった昨秋から、今度はパンジーの栽培に取り組み、園芸の専門家のおじさんに教えを請うた。本格的だった。450株余りの苗が育った。役場の前の借り受けた花壇に30株、駅の花壇に50株、さらに特養老人ホームに100株を植えていった。原籍校にも送り、卒業していく6年生にも贈った。もちろん、学園もパンジーで花盛りとなった。

 こんなこともあった。本葉が数枚出て、1株ずつ、鉢に移植することになった。このとき、指導のおじさんはこう教えた。

 『元気のいい茎のしっかりした苗を移植して、細くて本葉が育っていない株は捨ててしまいなさい。』

 子どもたちは、キーッをおじさんをにらみつけた。涙を流した。そして、猛然と抗議した。

 『どうして捨てなければいけないの…。 そんなことはできない!』

 今、おじさんが「捨てろ」と言ったパンジーは自分そのものだったからである。

 おじさんはすぐに気が付き、「ごめん!」と謝った。子どもたちは、このひ弱な株を最もかわいがり、一番日の当たるところに置き、真っ先に水やりをした。そのひ弱だった株も大きく育ち、大きな花を咲かせた。それ以上に、子どもたちの心に大輪の花が開いた。

 『今度は、野菜くずや食べ残しで肥料づくりから始めたい』ー新たな挑戦が始まった。     (内外教育;「心の花」より、原文のまま)            副村長:森重俊幸

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